2010.11.20 (土)   K2Couple No.0291

物見山
ものみやま(群馬県・長野県)
1,375m
はらっぱの復帰第一弾は神津牧場

コース最大標高差 : 325
コース累積標高差(+) : 420
コース累積標高差(-) : 420
コース沿面距離 : 6.2 km
行動時間 : 3'05"

* 距離と累積標高差は GARMIN GPS data です

    物見山頂で遥かな山を眺めながらゆるゆると ...

  7:15 = 藤岡IC/上信越道/下仁田IC = 8:35 神津牧場

 神津牧場P 8:45 ... 9:10 林道クロス ... 9:15 P1315 物見岩 9:40 ... 9:50 林道クロス ... 9:55 林道クロス ...
 10:10 物見山 【L】 10:40 ... 11:00 林道クロス ... 11:05 香坂峠 ... 11:40 神津牧場 ... 11:50 神津牧場P
 神津牧場P11:55 = 12:25 荒船の湯 13:05 = 下仁田本宿 = 上州姫街道紅葉ライン(下仁田軽井沢線)=
 碓氷軽井沢IC/上信越道/藤岡IC = 15:15

    物見山の場所
 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである (経緯度線は20秒間隔)

西下仁田温泉 荒船の湯 (¥500)



 「私はこのあたりで、初めて日本の低い、小さな山歩きのおもしろさ、たのしさを知った。――ああ、美しい、きよらかなこの信濃境いの山上
 牧場の春浅い朝に飲む1ぱいの牛乳!」(大島亮吉『山――随想』より)
 マイカー時代到来前には、夜行列車で軽井沢駅に降り、八風山を経由し、または高立の一本岩から神津牧場に至るコースは、ハイカーのメッ
 カ的存在であった。
 近年、林道が周囲に張り巡らされてはいるが、物見山頂や物見岩に登って、南に荒船山や西上州の山々、北に浅間山の噴煙を望む明るい風景
 は、当時と変わってはいない。
 牧場の中心には、神津牧場記念館、ロッジなどがあり、搾乳作業を見ることもできる。


                                 上毛新聞社『群馬の山歩き130選』より


上信越道に乗った途端に何故か混んでるなあと思ったら、すぐ前にパトカーがいて皆ノロノロ付いて走っています。
そして、追い越し車線に出て恐る恐る前に出る車たち。
面白いね(^^

私達は近くの下仁田ICで下りるので、ゆっくり付いて行きますね。
おいちゃんはゴールド免許証だし。

 パトカーを気にする車たち

黒姫山で怪我をして 【REPO】 以来、5週間ぶりの山行復帰です。
近所の公園の山でも良かったのですが、温泉にも行きたい訳で。
今回のキーワードは「転ばない山」と「温泉」。

アップダウンも少なく危険もなく短時間で登れる丁度良い山がありました。
で、二人共ザックなしでウエストポーチだけの超身軽な復活山行です(^^
場所は西上州の最西端、長野県境の山。

内山トンネルの手前を曲がって神津牧場をめざします。
牧場の上には綺麗な浅間山が見えました。

 神津牧場の上に浅間山が見えます

牧場入口の広い駐車場に一番乗りです。

冬を間近に控えた、何とも清々しい朝ですよ。

 神津牧場駐車場

物見山へ120分という看板のある階段を登って、遊歩道に入ります。
ガサガサと落ち葉を踏みしめて ・・・

空は真っ青に澄んでいます。
気持ちいいな~。
残念ながら紅葉はとっくに終わったらしく、枝には枯葉一つ残っていません。
その分見通しはいいけど、何か物悲しい山道(シクシク)。

登山道には霜柱がありました。
さむっ。

 幾重にも堆積した落ち葉の道

舗装された林道を横切って牧場を見下ろしながら登ると、鉄塔が近づいて稜線の分岐に着きます。
先ずは左に進んで、物見岩に寄り道してこよう。

すぐの小高い所がP1315で、登ってみると三角点がありました。
西には細長く八ケ岳の山々が並んでいます。
雪はまだ少ししか積もっていないみたい。

 青空が近づけば稜線ですよ

道は先に続いています。
少し下ったところにフタコブラクダの岩がありました。
これが物見岩のようですね。

岩と岩の真ん中をよじ登れそうです。

 物見岩で待つおいちゃん

岩の上は素晴らしい展望台です。
すぐ北にはぺラッとした山頂に電波塔が建っている物見山ですね。
西には八ヶ岳連峰の右にうっすらですが北アルプスが見えた。

穂高から白馬まで確認できますが、写真に写るようなもんじゃありません。
うっすらぼんやりです。

 八ヶ岳連峰
                        ▲ 物見岩のすぐ下は長野県側の内山牧場

南には荒船山の右に経塚山、その右には南アルプスの北岳。
荒船山の左奥には両神山。
期待以上の展望です。

ミカンを食べて展望を楽しんだら、岩から下りて物見山に向かいます。

 転びませんように

先ほどの分岐まで戻って、あとは真っ直ぐですね。
でかい鉄塔が建っている。
テレビの電波塔かと思ったら、無線中継所と書いてあった。

隣の建物は展望台になっていて階段が屋上に続いていますが、展望はさっきと同じだろうということでスルーします。

松本№の車2台と長野№の車1台が停まっています。
何してんだろ?

 内山無線中継所

また林道に出ました。
登山道は車道と入り組んでいるので、ちょこちょこ横断しますね。

でも、車は全然走ってきません。
車を気にせずに堂々と人が歩いてもいい車道ですよん。
人にも全然会わないけどね。

 群馬・長野県境

花もなく紅葉もなく寒々としているのですが、ときたま現れるマユミの咲き殻が色あせてギッシリ実をつけています。

きょう唯一私を和ませてくれたのが橙色の実をつけたツルウメモドキです。
これお店で売ってるよ。

▲▲ ツルウメモドキ (マウスオーバーで拡大)

林道を横切って緩やかな道を登ると、小広い山頂です。
誰もいない二人だけの空間。

 山頂標識           ▲ ついやってしまうポージング

浅間山や鼻曲山を見ながら、ゆったりランチですよ。
ウェストポーチの中身は凄いぞ~。
食べ物ばっかし。

コンビニのおにぎり、パン。
おばあちゃん家に生っているみかん。
それに、大福、そして温かいコーヒーです。( 全然凄くないだろっ )

復帰記念のツーショットを撮るために、おいちゃんが走り廻っています。
カメラをセットしては滑り込んでくるマメな人です。

 浅間の雪が解けちゃったね

そんなところに、長靴の男性が邪魔しに来ました
ここの牧場で働いてるというとっても気さくな人です。

牛を放牧してるのでその管理を任されているらしく、牛を集めたり、数を数えたり大変な仕事らしいのですが自然の中の仕事でいいですね。
ここの地形は霧氷や雨氷の出来やすい場所で、それはもうダイヤモンドのようにキラキラ綺麗で ・・・
暫らく話をして下りて行きました。

 これが凄いご馳走の全容で~す

帰りは香坂峠に向かいます。

こっちから見る妙義山は、ちと並びが違っていた。
多分右から金鶏山、星穴岳、白雲山と見た。
金洞山は星穴の陰です、きっと。

 妙義山塊

牧柵沿いの変わり映えしない道を下って行きます。
急坂になるとチョッと滑り易い、霜柱が融けたせいかな。

またまた舗装道路を横切って下ると、牧場の標識のすぐ先で八風山との分岐である香坂峠に着いた。
八風山まで90分。

右に曲がって神津牧場に帰ります。
枯葉が隠した石ゴロゴロの道で歩きにくかったよ。

 香坂峠
 石仏2体 何だっけ?               ▲ 馬頭観音

途中の崩れた沢やぬかった道は日陰のせいか氷が張っている。
ヌカルミに転がした丸太がツルツル滑ります。
登山道もうっすらと白い。

石ゴロ落葉の道が終われば、余所見のできる歩きやすい道です。
冬の陽だまりチックな気持ち良さ。

 暖かいお散歩プロムナード

牧場が見えてくると、牛の糞の臭いがプンプン漂ってくる。
この匂いだよね、牧場は。
二匹の豚が並んで恍惚顔でおしっこしてます、いつまでもジョ~ジョ~。

可愛い子牛や豚、そして山羊や兎を見ながら通り過ぎますね。
この辺りでは、木々も赤い葉っぱを付けています。

 牧場に突入
 子牛の家             ▲ 豚の連れション
 日本初の様式牧場だって        ▲ 干草の袋は可愛い落書きだらけ
 山羊じゃないみたいだし ・・・             ▲ 牧場内の庭園?

こんな時期でも数組の観光客が訪れていました。
我が家も子供が小さい頃に連れて来たよね。

柵の外に子山羊が一匹脱走してました。
あんた、どっから出ちゃったの。
早く家に帰んな。

 迷子の迷子の子山羊さん

 荒船山艫岩             ▲ 晩生な紅葉
                          ▲ 逆光の荒船山( 見慣れない形だね )

平穏無事に再出発の山歩きが終わって、次は温泉ですね。

下仁田の荒船の湯に入りました。
時間的にも空いていて、ゆったりまったり満足極楽。

山で見れなかった紅葉を求めて、ドライブしようかね。
下仁田から軽井沢へ抜けるR43上州姫街道もみじラインです。

 ジャ~ンもみじラインの始まり

道沿いのもみじの紅葉が綺麗です。
ここは中仙道の姫街道ですって。

この道沿いには古そうな石碑が数箇所に沢山並んでいました。
清水沢百庚申だって。
こんな山の中に集落もちゃんとあるんですよね。

 姫街道の紅葉樹
                           ▲ 上州姫街道もみぢラインで

山歩きも出来たし、温泉も入ったし、紅葉狩りもしたし ・・・
あとは帰るだけ。

上信越道の下をくぐって軽井沢ICに向かいます。

 上信越道

軽井沢IC入口交差点の角のおぎのやさんで買い物。
懐かしい高岩を眺めながら、いっこの釜飯を二人で半分こして食べる。
高岩カッコいい~ 釜飯おいし~

中途半端だったお腹を満たせば、藤岡ICまで高速道路の人になりました。
一日中よいお天気に恵まれて、神の祝福あり(^^
ありがとう。

 高岩と「おぎのや」のノボリ旗